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トワイスアップ

ウイスキー:常温の水[1:1]

ウイスキーの香りを最も堪能できる飲み方をご存知ですか?それは「ストレート」でも「ロック」でもなく、「トワイスアップ(Twice Up)」です。

トワイスアップとは、グラスに氷を入れず、常温のウイスキーと常温の水を「1:1」の比率で割る飲み方のこと。実はこの飲み方、ウイスキーの味を決めるプロフェッショナルである「マスターブレンダー」がテイスティングを行う際の正式なスタイルなのです。

ウイスキーは、アルコール度数が20度前後(水と1:1で割った状態)になった時に、香りの成分が最も揮発しやすく(広がりやすく)なるという科学的な特徴を持っています。この記事では、ウイスキーに隠された複雑なアロマを全開にするトワイスアップの正しい作り方と、ぜひこの飲み方で味わってほしいおすすめの銘柄をご紹介します。

目次

用意する道具と材料

トワイスアップは「香りを楽しむ」ための飲み方なので、グラス選びと水の温度が非常に重要になります。

  • ウイスキー: お好みの銘柄(※香りが豊かなシングルモルトなどがおすすめです)
  • 水: 常温のミネラルウォーター(軟水)。冷えた水を使うと香りが閉じてしまうため、必ず常温のものを用意してください。
  • テイスティンググラス(チューリップグラス): 香りをグラスの中に留め、鼻先へ集めてくれる口のすぼまったグラスが必須です。無ければ小ぶりのワイングラスで代用します。
  • チェイサー(水): 飲む用のお水とは別に、口の中をリセットするための水も用意しましょう。

トワイスアップのレシピ(作り方)

分量をきっちり「1:1」に合わせることで、プロと同じテイスティング環境を作ることができます。メジャーカップなどを使って正確に量るのが美味しく作るコツです。

  1. ウイスキーを注ぐテイスティンググラスに、常温のウイスキーを適量(15ml〜30ml程度)注ぎます。まずはこの状態で、ストレートの時の香りを確かめてみてください。
  2. 同量の常温の水を注ぐウイスキーと全く同じ量(15ml〜30ml程度)の常温のミネラルウォーターを静かに注ぎます。
  3. グラスを軽く揺らす(スワリング)マドラーは使わず、グラスの脚(ステム)や底を持ち、くるくると軽く円を描くようにグラスを揺らしてウイスキーと水をなじませます。
  4. 香りの変化を楽しむ水を加える前と後で、香りがどう変化したかを嗅ぎ比べてみてください。驚くほど華やかな香りが立ち昇ってくるはずです。

トワイスアップにおすすめのウイスキー3選

トワイスアップは、複雑で豊かな香りを持つウイスキーのポテンシャルを最大限に引き出します。

1. ザ・グレンリベット 12年

「すべてのシングルモルトの原点」と呼ばれる名酒。トワイスアップにすることで、青リンゴやパイナップル、バニラのようなフレッシュで甘いフルーティーな香りがグラスから溢れ出します。初心者の方のトワイスアップ体験として、一番に推したい銘柄です。

2. ボウモア 12年

「アイラの女王」と称される、ピート(泥炭)の煙の香りが特徴のウイスキー。ストレートだとスモーキーさが前面に出ますが、トワイスアップにすると煙の奥に隠れていたダークチョコレートや柑橘類のようなエレガントな甘い香りが顔を出し、その複雑さに驚かされます。

3. サントリー 知多

愛知県にある知多蒸溜所で作られる、トウモロコシなどを原料とした「グレーンウイスキー」です。トワイスアップにすると、風のように軽やかな口当たりはそのままに、和三盆やハチミツのような非常に繊細で優しい甘い香りがふわりと開き、和食の食中酒としても抜群の相性を発揮します。

注意点:温度管理と飲むペース

トワイスアップ最大のポイントは「氷を入れないこと」「常温の水を使うこと」です。冷やしてしまうとウイスキーの香りが閉じてしまい、トワイスアップ本来の目的が果たせなくなってしまいます。

また、アルコール度数は約20度前後とワインや日本酒よりも高めです。香りに酔いしれてハイペースで飲んでしまわないよう、チェイサーのお水をこまめに挟みながら、少しずつ舌の上で転がすようにじっくりと味わってください。

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